母乳・ミルク混合が広がりを見せる

母親の割合が、10年前と比べて大きく減っていることが判明しました。
同社は、その背景には共働き世帯の増加をはじめとする、さまざまな要因が関係していると説明しています。
(※2025年6月24日 朝日新聞の記事を参考に要約しています。)

10年ぶりに実施した母乳育児の実態調査、大きく変化

育児用品メーカーの「ピジョン」と小児科医などの専門家で構成された研究会が、昨年の秋に授乳の現状や課題を明らかにすることを目的として、10年ぶりに2回目の調査を行いました。
調査対象は、末子が生後3歳未満の母親1,558人で、回答結果をもとに今年5月に報告会が開催されました。
調査では、生後0~5か月の乳児を育てている母親398人に、母乳やミルクの利用状況を尋ねたところ、育児用ミルクとの併用も含めて、8割以上の母親が母乳を与えていることが分かりました。
しかし、完全母乳もしくは母乳を主としミルクを補助的に使っていると答えた母親の割合は51%で、10年前の78%から大きく低下していることが明らかになりました。
研究会によれば、この変化の背景には共働き家庭の増加があるとされています。
仕事復帰を急ぐ母親が保育施設を利用するケースが増えており、授乳を配偶者や祖父母に任せることも多くなっているため、育児用ミルクの使用が広がっている可能性があると指摘しています。

赤ちゃんと母親にとっての母乳の役割とミルクとの向き合い方

母乳は赤ちゃんにとって最も自然で理想的な栄養源とされており、病気への抵抗力を高める免疫成分も含まれています。
また、産後の母親の体調回復を促すなど、さまざまな健康上の利点があることも知られています。
しかしながら、体質や生活環境などの影響で、思うように母乳を与えられないこともあります。
研究会のメンバーであり小児科医の加部一彦さんは、「腸内環境をサポートするヒトオリゴ糖が母乳に含まれていることなど、その価値は科学的にも裏づけられています」と述べた上で、「母乳が難しい場合でも、無理をせず育児用ミルクを活用することも大切です。不安を感じる必要はありません」と語っています。

授乳と母親の幸福感に与える影響

今回の調査では、育児や家事に対して周囲からのサポートがある場合、授乳がよりスムーズに進む傾向があることが明らかになりました。
さらに、配偶者だけでなく、実母や育児の専門家など複数の支援を受けている母親は、「母親としての幸福感を感じている」と答えた割合が高いことも分かりました。
研究会は、育児に不安を感じ始める前から、助産師などの専門家に関わってもらうことが重要だとしています。
そのため、出産後ではなく、比較的時間に余裕がある妊娠中に、信頼できる専門家を探しておくよう呼びかけています。
安心して相談できる相手がいることが、母親の心の安定にもつながるとされています。

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